言葉の「すれ違い」を回避しよう♪
「以心伝心」を求めるのはNG?
言葉を交わさなくても、気持ちが通じ合う。
いわゆる「以心伝心」や「あうんの呼吸」という関係があります。
夫婦関係や団体スポーツなどで、一種の理想型とされている関係です。
たしかに、長年良好な夫婦関係を築いていくと、妻のちょっとしたしぐさや視線。
それらなどで、大抵のことは理解できるようになります。
そしてこちらも黙ったまま、それに応えます。
妻は口元に感謝の微笑みをたたえ、かすかな会釈をする。
まさしく優雅で美しい、理想的な関係と言えるでしょう。
「以心伝心」や「あうんの呼吸」を求めることに、注意点があります。
それは、こうした関係は一歩間違うと「わざわざ言わなくてもわかるでしょ」。
という依存関係に繋がってしまうからです。どうして「わざわざ言わない」のでしょうか?
おそらく「面倒くさい」という単純な理由もあるでしょう。
「それくらい察してほしい」という希望もあるでしょう。「わたしのことを理解してるなら、わかってくれていれ当然」。
という強要だってあるかもしれません。
いずれにせよ、それは相手の理解を無理強いしているだけのことです。本当の以心伝心は、相手に求めるものではありません。
相手の表情やしぐさから、こちらが気持ちを察してあげる関係。
相手が言葉にする前に、それに応えてあげる関係。それが本当の以心伝心です。
決して、こちらから理解を求めていくものではありません。
中途半端な以心伝心は、深刻な誤解を招く可能性があります。
自分の気持ちを言葉にすることに怠けないことです。
いつでも本音の会話ができる関係を目指しましょう。
その質問はどこから出たのかを考える
恋人同士の口論について考えてみましょう。
まず最初に確認しておきたいのは、恋人のような非常に近しい関係の場合。
ある程度の口論、すなわち感情をぶつけ合いはあったほうがいいということです。
ときには感情をぶつけることをしておかないと、ストレスがたまるばかりです。
それが爆発したときに手遅れになってしまいます。ここで大切なのは、口論の中から相手の気持ちをしっかりと読み取ることです。
それを今後の関係にプラスになるように努力していくのです。
男性からのこんなセリフ、身に覚えはありませんか?
「どうしてお前は素直に謝れないんだ」
「どうしていつも待ち合わせに遅れてくるんだ」
これだけでも、口論のシーンを思い出して、腹立たしい気持ちになるかもしれません。
あなた自身も、同じように「どうして、あなたは...」。
という文句を口にされたことがあるのではないでしょうか。
これは、一見すると相手の言動をなじっている、批判の言葉です。
ただ、そうストレートに受け取ってしまうと、こちらも頭にきてしまいます
「なによ、あなただって...」といった文句が出てくるでしょう。しかし、よく考えると、これは単なる批判ではありません。
「素直に謝ってほしい」
「待ち合わせに遅れないでほしい」という、シンプルな「お願い」の言葉なのです。
もしも、あなたが「どうして、あなたは..」と口にしそうになったとき。
その質問がどこから出てきているのか、考えてみてください。そして、「こうしてほしんだ」という気持ちが見えてきたとき。
素直にそのまま口にすればいいのです。
ただ質問を投げかけるのではなく、まずは自分の願望を伝えるのです。
喧嘩のような興奮状態のときこそです。
質問の背後にある「本心」を見極めるだけの落ち着きをキープしましょう♪