札幌でチャットレディを始める人必見!個人事業主としての税金・確定申告と節税ポイント完全ガイド

こんにちは!ちょこ札幌事務所スタッフです。


在宅でも高収入が狙える「チャットレディ」というお仕事。実はこのチャットレディ、雇われのアルバイトではなく“個人事業主”として働く形態だということをご存知でしょうか。そのため、給与から税金が天引きされる普通の会社員とは違い、自分で確定申告をして税金を納める必要があります。

しかし「個人事業主って何?」「確定申告ってどうやるの?」「経費でどこまで落とせる?」「節税のコツは?」など、札幌でこれからチャットレディを始める方やすでに働いている方には疑問がいっぱいですよね。

札幌でチャットレディとして活動するにあたって必要な手続きや確定申告の方法から、青色申告・白色申告の違い、税金のシミュレーション、節税テクニック、便利な会計ソフトの活用法、よくある疑問Q&A、さらには札幌で利用できるサポート制度や相談先まで網羅しました。

税金の知識ゼロでも安心してください。これを読めばチャットレディの税務と節税対策がバッチリ理解できます。それでは早速いってみましょう!

チャットレディはなぜ「個人事業主」?その理由と仕組み

まず押さえておきたい基本が、チャットレディは個人事業主にあたるという点です。チャットレディ専門の事務所やライブチャットサイトと契約する際、多くの場合は「業務委託契約」という形態になります。

これは会社から雇用されるのではなく、仕事を請け負って自分で事業を行う立場であることを意味します。アルバイトやパートのように雇用契約ではないため、法律上はフリーランス(個人事業)として扱われるのです。

具体的には、お店やサイトから振り込まれる報酬は給与ではなく「事業所得」または「雑所得」となり、自分で確定申告して税金を納める必要があります。

会社員なら年末調整で会社が税金計算してくれますが、チャットレディはそれがありません。自分で一年分の収入と経費を計算し、所得税や住民税を申告する義務があります。

★ポイント:チャットレディは“個人で事業をしている”とみなされるので個人事業主扱いになる。求人サイトやプロダクションと業務委託契約を結んで報酬を得るため、税金面ではフリーランスと同じく自分で確定申告が必要です。逆に言えば、自由な働き方の代わりに税務は自己責任になるわけですね。

ちなみに「私は在宅で少しやってるだけだし…事業ってほどじゃないかも?」というケースもあるでしょう。その場合でも、継続して収入を得ているなら基本的には個人事業主と考えておくのが安全です。

ただし短期で辞める予定だったり、お小遣い程度の収入しかない場合には、税務上「事業所得」ではなく「雑所得」(単発の副収入の扱い)に該当するケースもあります。雑所得だと開業届なしでも確定申告はできますが、後述する青色申告が使えなかったり経費計上に制限が出るので注意が必要です。

札幌でチャットレディを始めるには?開業届提出など必要な手続き

「個人事業主=自分で事業を始める」となれば、本来は税務署へ「開業届」を提出するのが原則です。開業届(正式名称:「個人事業の開業・廃業等届出書」)とは、「◯月◯日から事業を始めました!」と税務署に知らせるための書類。所得が事業所得として継続的に発生する場合、税法上は1ヶ月以内に提出することが求められています。

開業届は必須?提出しないとどうなる?

結論から言えば、チャットレディとして働くなら開業届を出すのが望ましいです。ただし提出は義務ではありません。提出しなくても罰則はなく、未提出のままでも収入は雑所得扱いで確定申告は可能です。実際、チャットレディさんで開業届を出している人は一割程度とも言われます。

ではなぜ「望ましい」のかというと、開業届を出すことで得られるメリットが大きいからです。最大のメリットは後述する青色申告(65万円控除など)が使えるようになること。

また開業届を出すと、仕事に必要な支出を事業経費として計上でき、節税が可能になります。反対に未提出の場合は所得が雑所得扱いとなり、青色申告特別控除が受けられず節税チャンスを逃すことになるのです。

★ポイント:開業届は出さなくても罰則なし。ただ青色申告による節税などメリットが大きいので提出がおすすめです。未提出だと所得区分が雑所得になり、経費計上や控除の幅が狭まります。

開業届の提出方法(札幌市の場合)

札幌市で開業届を出すには、自分の住所地を管轄する税務署に提出します。提出方法は4種類あり、①スマホで電子申告(e-Tax)、②パソコンでe-Tax、③郵送、④税務署窓口に持参のいずれか好きな方法でOK。

最近はスマホやPCからオンラインで提出できるe-Taxが便利です。例えばマネーフォワードの開業届作成サービスを使えば、質問に答えるだけでフォームを自動作成し、そのまま電子申請まで完了できます。

札幌市内の税務署はお住まいの区ごとに管轄が分かれています(札幌北・札幌中・札幌西・札幌東・札幌南の税務署など)。自分の住所地を担当する税務署がどこかは、国税庁のサイトやマネーフォワードの「管轄税務署検索」機能で簡単に調べられます。

郵送提出する場合は、控用(写し)とマイナンバー確認書類のコピー、返信用封筒を同封して送付すればOK。窓口へ行く場合は平日8:30~17:00が受付時間ですが、時間外収受箱に投函することも可能です。

開業届の用紙(個人事業の開業届出書)記入例。職業欄にはそのまま「チャットレディ」と書いても良いですが、気になる場合は「インターネット接客業」などと記載してもOK。札幌市ならe-Taxでオンライン提出も可能です。開業日から1ヶ月以内が原則ですが、遅れて出しても罰則はありません。

開業届の書き方ワンポイント

開業届の用紙を見ると記入項目が多くて戸惑うかもしれません。しかし難しく考えなくて大丈夫。特に「職業」欄と「屋号」欄について、チャットレディならではのポイントを押さえておきましょう。

【職業欄】決まりはないので分かりやすく書けばOKです。そのまま「チャットレディ」と書いても問題ありません。もし抵抗がある場合は「インターネット事業」「インターネット接客業」「ライブチャットサービス運営」などといった表現に置き換えても良いでしょう。要は第三者が見て何の仕事か伝わる表現なら大丈夫です。

【屋号欄】これはビジネス上の名前ですが、チャットレディの場合特に屋号が必要なわけではありません。芸名やハンドルネームを屋号にしても構いませんし、なければ空欄でもOKです。例えば在宅で自営サロンを開く人だと「◯◯サロン」みたいな屋号をつけますが、チャットレディは個人名義で十分でしょう。

その他の項目(氏名・住所・開業日など)はフォームの案内どおり記入します。開業日は「業務委託契約を結んだ日」や「初めてチャットにログインして働いた日」など、自分で事業開始とみなす日に設定しましょう。曖昧ならだいたいの時期でも構いませんが、開業日から1ヶ月以内に提出するのが原則です。

なお、開業届を提出しても実際は提出日以前の収入も事業所得として申告できます(極端に言えば過去に遡って開業したことにしても問題ありません)。ですので、もし提出が遅れてしまった場合も慌てず、思い立ったときに提出すればOKです。

【補足】札幌市では開業届提出と同時に、後述の「青色申告承認申請書」も一緒に出すのがおすすめです。青色申告を使うには別途この申請書が必要で、通常は開業日から2ヶ月以内(もしくはその年3月15日まで)という提出期限があります。せっかく税務署に行くなら、開業届+青色申告申請書をセットで提出しておくと一石二鳥ですね。

青色申告と白色申告の違いは?どっちを選ぶべき?

確定申告には2種類あります。ひとつが白色申告(しろいろしんこく)、もう一つが青色申告(あおいろしんこく)です。チャットレディを含む個人事業主は毎年このどちらかの方法で確定申告を行うことになります。

【白色申告】もっとも簡易的な申告方法。以前は帳簿記帳義務が緩かったのですが、現在は白色でも帳簿付けが義務化されています。特別な事前手続きなしで利用できますが、控除(税金を減らす優遇)が少ないのがデメリットです。

【青色申告】事前に申請が必要ですが、節税効果が高い申告方法です。帳簿付けが複雑(複式簿記が必要)など手間は増えますが、その代わり最大65万円の所得控除をはじめ様々な特典があります。

青色申告を選ぶメリット【白色申告との比較】

チャットレディにとって青色申告のメリットはとても大きいです。主なメリットを白色との比較でまとめると以下の通りです。

【青色申告特別控除が受けられる】:青色申告最大の特徴がこれ。要件を満たせば所得から最大65万円(電子申告なら65万、紙申告なら55万)の控除が受けられます。控除とは税計算上利益をマイナスできる仕組み。65万円控除なら、その分課税所得が減り所得税・住民税が大幅カットされます。白色申告にはこの控除がありません。

経費の幅が広がる】青色だと仕事に必要な支出はほぼ全て経費に計上可能です。例えば在宅チャットレディの場合、自宅の家賃や電気代・ネット代なども使用割合に応じて30~50%程度を経費計上できるとされています。白色申告でも家賃等の按分経費は認められますが、「事業利用部分が50%以上でないと認められにくい」など制約が多く、大きな節税は見込みにくいです。青色なら事業に使った分はしっかり経費算入できます。

【30万円未満の資産は一括償却】仕事用に買ったパソコンやカメラなど高価な備品も、青色なら1つ30万円未満まで一度に経費計上可能です。白色申告では10万円以上の物は原則分割償却(減価償却)となり、一度に全額経費にできません。青色なら例えば20万円のPCを買った年に全額経費で落とせるので、節税しやすくなります。

【赤字の繰り越し(純損失の繰越控除)】チャットレディの収入が経費より少なく赤字になった場合、青色申告ならその赤字を最長3年間繰り越して翌年以降の所得と相殺できます。

例えば今年50万円の赤字、翌年100万円の黒字なら、繰越控除により翌年の課税所得を50万円に減らせるというわけです。白色申告では赤字を翌年に活かすことはできません。もっとも、チャットレディは基本利益が出やすい仕事で赤字になりにくいため、このメリットを享受する場面は少ないかもしれません。

【家族への給与を経費にできる】青色申告では家族従業者に支払った給料を「青色事業専従者給与」として全額経費計上できます(事前に届出が必要)。

例えば夫に事務手伝いをしてもらい年間60万円支払えば、その60万円が課税所得から差し引けます。もっとも配偶者や親族に専従的に手伝ってもらうケースはチャットレディでは少ないでしょうし、むしろ扶養から外れてしまうデメリットもあります。一応こうした制度も青色にはあるという紹介までに留めます。

こうして比較すると、白色申告のメリットは「手続きが簡単」くらいで、節税面では圧倒的に青色申告が有利です。

「でも青色は難しいんじゃ…?」と尻込みする方もいるかもしれませんが、最近は会計ソフトの発達で記帳の手間も随分軽減されています。よほど収入が少ないか短期間で辞める予定でなければ、基本的には青色申告を選ぶことをおすすめします。

【青色申告に向いている人】チャットレディを1年以上継続しており、安定した収入がある人、自宅など活動拠点が自前の人、そして所得が330万円超の人は青色申告のメリットが大きいです。逆に短期で辞める予定だったり、収入がごく少額・不定期な人(学生の小遣い稼ぎ程度など)は帳簿付けや申請の手間を考えると白色でもよいでしょう。

青色申告を始めるには何が必要?

青色申告を利用するには事前準備が必要です。まず前述の開業届の提出が前提条件。その上で、「所得税の青色申告承認申請書」という申請書を税務署に提出しなければなりません。この申請書は、新規開業年は開業日から2ヶ月以内(1月1日~1月15日に開業した場合はその年3月15日まで)が期限です。

仮に開業届を出し忘れていても、青色申告申請書だけ先に出しておけば青色適用は可能です。が、申請時に開業届の提出状況も問われますので、やはり一緒に提出しておくとスムーズですね。

申請が受理されれば、あとは日々の帳簿を複式簿記でつけることが求められます。難しく聞こえますが、次章で紹介する会計ソフトを使えば仕訳入力するだけで自動で複式帳簿や決算書を作成できます。

確定申告時には青色申告決算書(損益計算書と貸借対照表)を申申告書に添付すれば晴れて青色特別控除が受けられます。

最後に、65万円控除を満額受けるには電子申告(e-Tax)での提出が必須なのでこれも注意です(紙提出だと控除55万円になります)。札幌市でもe-Tax環境は整っていますから、マイナンバーカード等を用意して電子申告にチャレンジすると良いでしょう。

チャットレディの経費と節税テクニック:何が経費になる?どう節税する?

税金を減らす最大のポイントは「経費」をきちんと計上することです。チャットレディとして収入を得るために必要な支出は、基本的に必要経費として所得から差し引くことができます。

経費が増えれば課税所得が減る=税金も安くなるので、節税の王道ですね。それでは具体的にどんなものが経費として認められるのか、また経費を活用した節税術を見ていきましょう。

経費として認められるもの・認められないもの

チャットレディの経費にはどんなものがあるでしょうか?税理士の回答例なども参考に、主な項目をリストアップします。

【通信費】インターネット代、スマホの通信料金、通話料など。ライブチャットにネットは必須なので、ネット回線費用やモバイル通信費は按分して経費計上できます(後述)。

【光熱費】在宅チャットの場合、自室の電気代・暖房費も一部経費にできます。札幌は冬場の暖房代がかさみますが、配信に使う部屋の電気代は按分可能です。

【家賃・地代】自宅を配信ルームとして使っている場合、その部屋の家賃相当額の一部を経費計上できます。例えばワンルームの30%くらいを仕事スペースに充てていれば家賃の30%を経費にする、といった按分を行います。

消耗品費・備品:パソコン、マイク、ウェブカメラ、照明、デスクや椅子など配信用に購入した機材・家具類。文具やメモ帳など細かい事務用品も含まれます。

これらは仕事用途なら全額経費です。高額なものは減価償却になりますが、青色なら30万円未満は一括経費OKなので大抵の機材は即経費化できます。

衣装代・美容代:配信で使うコスチューム、衣装、小物、お化粧品、美容院代など。視聴者ウケのための見た目作りにかかる費用は必要経費と考えられます。

ただし私生活用と区別が大事です。「この化粧品は配信用に買った」「この服は私用では着ない」など明確に分け、仕事用として使った分だけ計上しましょう。プライベート兼用なら按分が必要です。

【交通費】通勤チャットレディの場合、事務所までの交通費(電車・バス代、タクシー代等)は経費です。面接や打ち合わせに行く交通費も含め、仕事関連の移動費は漏れなく記録しましょう。札幌市内なら地下鉄・バスのICカード履歴も控えておくと◎。

【雑費その他】上記以外にも、仕事中に使う文房具やクリーニング代、配信用の音楽やサービスの課金料など、業務に必要なあらゆる支出が該当します。

一方で経費にできないものの代表は、自分や家族の生活費や仕事と無関係な出費です。例えば食費(自分の食事代)は原則経費になりません。自宅作業中の水道代やトイレットペーパーなど日用品も、直接仕事に関係しない部分はダメです。

税務署に「それ仕事に必要?」と聞かれて説明できない支出は経費落とししない方が無難でしょう。

【経費計上のコツ】「これは経費かな?」と迷ったものは、まず領収書やレシートを取っておくことが大事です。後で専門家に相談して判断できますし、仮に指摘されて認められなくてもペナルティはありません。逆に計上漏れは自分が損するだけ。基本方針は『仕事のために使ったお金はできるだけ経費にする』です。

按分(あんぶん)の考え方:家賃・光熱費・通信費の節税

チャットレディの経費で特徴的なのが「按分」という考え方です。按分とは、一つの支出を仕事用とプライベート用に按割合で分けること。特に在宅ワークでは自宅の家賃や光熱費、ネット代などがこれに当たります。

例えば自宅家賃6万円でワンルームに住んでいるとしましょう。部屋の約半分を配信用スペースとして使っているなら、家賃6万×50%=3万円を経費計上、といった具合です。

電気代も、配信中に使った電力の割合を見積もって30%なら30%を経費にします。ネット代は仕事・趣味どちらにも使うなら半々で按分、スマホ代も仕事の通話やチャット連絡に使う分を按分、といった形です。

税務上、白色申告だと「事業使用部分が全体の50%以上でないと経費と認められにくい」という運用もあると言われます。しかし青色申告なら事業に使った分はたとえ1割でも経費にできます。極端に言えば、6畳の部屋の1畳だけ仕事スペースでも、その1畳分の家賃を経費にできるのです。

按分割合は自己申告ですが、合理的な基準を持って決めておくのがポイントです。部屋の床面積や使用時間などで按分率を算定し、メモしておくと良いでしょう。

税務調査で聞かれたらその根拠を説明できればOKです。按分を駆使すれば普段の生活費の中にも節税余地が潜んでいますから、面倒がらずぜひトライしてください。

その他の節税テクニックいろいろ

最後に、経費以外でチャットレディの節税に役立つポイントをいくつか紹介します。

【控除制度の活用】所得控除は青色特別控除以外にも各種あります。代表的なのは基礎控除48万円(全員もらえる)ですが、他にも社会保険料控除(国民年金・国民健康保険の支払いは全額控除)、扶養控除(配偶者や子を扶養している場合)、医療費控除(年間医療費が一定額超)、生命保険控除など。例えばチャットレディは自営業なので自分で国民年金・国保に入りますが、その支払額は全額所得控除となり節税になります。忘れず確定申告に記入しましょう。

【小規模企業共済・iDeCo】将来のための積立制度ですが、これらは掛金が全額所得控除になります。小規模企業共済は個人事業主の退職金制度のようなもの、iDeCoは個人型年金です。高収入で税負担が大きい場合、これらに加入して積立しつつ節税するのも一策です(掛金を払える余裕があるなら…ですが)。

【青色専従者控除(家族従業員)】前述した家族への給与ですが、もし身内でサポートしてもらっているなら検討の価値ありです。例えば配偶者が無職でチャット業務を手伝ってくれるなら、年間103万円以下の給与を支払って経費化し、なおかつ配偶者控除も受けるなどの調整が可能な場合があります。ただ手続きが必要で要件も厳しいので、該当しそうな人だけ専門家に相談してみてください。

【消費税の免税事業者】年商1,000万円を超えると2年後から消費税の課税事業者になりますが、多くのチャットレディさんは年商1,000万円未満でしょう。免税事業者のうちは消費税の納税義務がないので、チャットレディ報酬に消費税はかかりません。ただし2023年のインボイス制度開始により、事務所(支払側)からインボイス発行を求められる場合も将来あるかもしれません。現状は気にしなくてOKですが、一応頭の片隅に。

【法人化という選択肢】ものすごく稼ぐようになったら…の話ですが、所得が年間数百万円を超え続ける場合は個人事業より法人化した方が税率面で有利になるケースがあります。法人にすれば所得税最大55%(国税+住民税)より低い法人税約30%で頭打ちになりますし、経費の幅もさらに広がります。ただ法人化にはコストや手間もかかるため、年収が目安800万円~1000万円超くらいから検討されるとよいでしょう。ほとんどのチャットレディさんには縁遠い話かもしれませんが、一応豆知識として。

ケース別:税金どれくらい払うの?収入額別シミュレーション

「結局、いくら稼ぐとどのくらい税金を納めるの?」は誰しも気になるところ。ここでは収入額ごとの税金シミュレーションをしてみましょう。

国税庁の速算表に基づき、所得税額を試算してみます(住民税は所得の一律10%として概算します)。なおシミュレーションをわかりやすくするため、社会保険料控除などは考慮せず基礎控除48万円のみ適用し、各ケースで経費や控除前提を設定します。

ケースA:学生チャットレディ(本業) – 年間収入180万円、経費20万円の場合

このケースでは所得=160万円(180万-20万-基礎48万=112万が課税所得)。112万円は税率5%の範囲内です。

→所得税:約5.7万円(112万×5%=5.6万円)。住民税は10%として約11.2万円、合わせて約16.8万円程度となります。所得税5万円台なら、学生でも頑張ったご褒美と割り切れる金額…でしょうか。

ケースB:副業チャットレディ(会社員兼業) – 給与収入280万円+チャット収入260万円、チャット経費30万円の場合

この場合、会社員の給与所得控除後の所得とチャット収入から経費引いた事業所得を合算する形になります。概算すると課税所得:約230万円(給与280万→所得約130万と仮定、チャット260-30-基礎48=182万、合計312万のうち給与の税額控除等引いて課税230万程度)となります。230万円は税率10%の階層です。

→所得税:約29.5万円(速算表により計算)。住民税は約23万円、合計約52万円ほどが年間の税負担となりそうです。会社員だと年末調整で給与分の税は処理済みなので、確定申告では副業分の税額追加になります。上記ケースではチャット収入に対し所得税約17万円・住民税約18万円が追加でかかるイメージです。

ケースC:専業チャットレディ(本業) – 年間チャット収入960万円、経費200万円、青色申告65万円控除あり

超ハイレベルに稼いだケース。所得=960-200-基礎48-青色65=647万円が課税所得です。647万円は税率20%の階層(695万円以下)に収まります。

→所得税:約88.5万円(速算表より:647万×20%-427,500円≒86.8万円だが概算88.5万)。住民税は647万の10%で約64.7万円。合計すると約153万円ほどの税金となります。ただしこれは青色申告適用後の金額です。

もし白色申告(控除なし)だったら課税所得712万円となり、所得税は約100万円超になります。青色申告のおかげで所得税だけでも10数万円の節税効果が出ているわけです。

以上の試算からも分かるように、所得が増えるほど税率も上がり、節税の影響額も大きくなります。特に所得330万円を超えると税率が一段階アップ(10%→20%)するため、青色申告や各種控除で課税所得を330万以下に抑えるメリットは大きいです。

中には「税金高いなら会社にバレない範囲で稼ごう…」なんて考える方もいるかもしれません。しかし収入をセーブするのは本末転倒ですし、納めるべき税金を正しく納めるのは社会人の務めです。

むしろいっぱい稼いでいっぱい節税策を活用する方が建設的です。例えば年間500万円稼ぐような方なら、小規模企業共済に月2万円拠出して節税、家賃も上限まで経費化、青色控除フル活用…とやれば、かなり税負担はコントロールできます。

「税金がもったいないから稼ぎすぎない」ではなく「稼いだ分、賢く節税する」思考でいきましょう!

初心者におすすめの会計ソフト&専門家の活用法

青色申告をするにせよ白色申告にせよ、日々の収支管理と確定申告書類の作成は避けて通れません。とはいえ手書きで複式簿記なんてハードルが高すぎますよね。そこで強い味方になるのが会計ソフトです。

また、場合によっては税理士さんに頼るのも一つの方法でしょう。この章では、初心者チャットレディにおすすめのツール&専門家活用法をご紹介します。

会計ソフトで帳簿付け&確定申告がラクラク

今や個人事業主の定番となっているクラウド会計ソフト。代表的なものに「やよいの青色申告オンライン」、「freee(フリー)」、「マネーフォワード クラウド確定申告」などがあります。これらを使えば、日々の取引を入力していくだけで自動で帳簿や決算書、確定申告書類を作成してくれます。

たとえば銀行やクレジットカードを連携すれば入出金明細を自動取得し、AIが「通信費」「報酬収入」など勘定科目を推定して仕訳を自動化してくれる機能もあります。

領収書もスマホ撮影で読み取ってデータ化できたりと至れり尽くせり。確定申告書Bや青色決算書もソフト内で作成・電子提出まで可能です。

初心者に向いているソフトの条件としては、

クラウド型で常に税制改正などアップデートされる

スマホアプリ対応でスキマ時間に入力できる

サポート体制がある(メール・チャットや電話サポート)

確定申告書類をワンクリックで作成・印刷できる

銀行明細やクレカ明細の自動取得・自動仕訳がある

といった点が挙げられます。幸い上述の主要ソフトはだいたいこれら条件を満たしています。弥生会計(やよいの青色申告)は初年度無料、freeeは手軽なUIが人気、マネーフォワードは金融連携に強いなど特徴があります。無料期間やお試しプランを利用して、自分に合うものを選ぶと良いでしょう。

札幌在住でもクラウド型ならインターネットでいつでも使えますし、青色申告65万円控除対応の帳簿だってバッチリです。「会計ソフト=経理の相棒」と考えて早めに導入し、日々の売上・経費を記録していきましょう。これで確定申告も怖くありません。

税理士に相談・依頼するのも手

「とはいえやっぱり自分だけじゃ不安…」「税務のこと考えると頭が痛い」という人は、税理士に相談することも視野に入れてください。お金はかかりますが、その分確実で安心です。

札幌市にはフリーランスや個人事業に詳しい税理士さんも多数います。顧問として毎月見てもらうほどでなくても、確定申告前に一度チェックしてもらうスポット依頼や、経費科目の仕分け方だけ相談するといった単発サービスもあります。

費用相場は内容によりますが、個人の確定申告代行なら5万円前後~が目安でしょうか。初回相談無料の事務所も多いので、気軽に問い合わせてみると良いでしょう。

また、チャットレディの所属事務所が税務サポートを提供している場合もあります。札幌の大手プロダクションでは、提携税理士による無料相談を受け付けていいるところもあるみたいです。実際に登録女性からの相談事例と専門家の回答も共有してもらえるなど、未経験者でも安心できる環境を整えているそうです。

このように事務所側が税金の相談窓口になってくれるケースもあります。所属チャットレディの場合は、自分の事務所にそうした制度がないか確認してみると良いでしょう。

税理士に頼むメリットは節税のアイデアやミスの防止はもちろん、「税務調査が来ても味方になってくれる」安心感もあります。特に高所得になってきたら、プロに任せて本業(チャット)に専念するのも賢い選択です。

よくある疑問Q&A:確定申告や税金のギモンを解消!

最後に、チャットレディの税金に関してよくある疑問や誤解をQ&A形式で解説します。札幌のチャットレディさんからも寄せられがちな質問をピックアップしました。

Q1. 専業主婦で年間70万円ほどチャットレディ収入があります。この場合、確定申告は必要ですか?

A. はい、必要です。チャットレディに限らず個人事業主・フリーランスの収入は給与所得ではないため、所得が基礎控除48万円を超えれば申告義務があります。専業主婦だから申告しなくて良い、ということはありません。

年70万円の収入なら経費を差し引いても所得が48万円超になるでしょうから、確定申告を行いましょう。なお所得48万円以下なら所得税は発生せず申告不要ですが、住民税の申告は別途必要になる場合があるので注意してください(自治体によりますが、多くは所得ゼロでも住民税非課税申告が必要です)。

Q2. 会社員として働きながら副業でチャットレディをしています。確定申告をしたら会社にバレますか?

A. 大丈夫です。確定申告書の中に住民税の徴収方法を選択する欄があり、ここで「自分で納付(普通徴収)」を選べば会社に副収入の通知が行かないようにできます。会社員の場合、確定申告しない年は会社が給与分の住民税を給与天引き(特別徴収)しています。

副業分を申告すると合算した住民税額が会社にも通知されてしまうため、「普通徴収」に切り替える必要があるのです。申告書第二表の該当箇所にチェックを入れるだけでOKです。この方法で副業分の住民税は自宅に届く納税通知書で自分で納付することになります。こうすれば会社に知られることはありません。

Q3. 本業は会社員で、副業チャットレディの所得が20万円を超えそうです。この場合確定申告は必要でしょうか?

A. はい、必要です。会社員等で年末調整済みの人でも、副業の所得(収入-経費)が20万円を超える場合は確定申告が必要です。逆に言えば副業所得20万円以下なら確定申告不要という特例があります(※住民税申告は必要)。

質問者の場合、チャットレディの年間所得が20万円超なら必ず申告してください。なお、この「20万円ルール」は給与所得者限定の特例なので、チャットレディ専業の方には関係ありません。

Q4. 扶養内で働きたい主婦です。確定申告書の職業欄には何と書けばいいですか?

A. 提出時点でチャットレディとして収入を得ているなら「サービス業」と書くのが一般的です。細かい決まりはありませんが、税務署職員が見て業種を把握しやすい表現が良いでしょう。

実際「チャットレディ」と記載してもOKですが、抵抗があれば「インターネット接客業」「ウェブサービス業」などでも差し支えありません。職業欄は将来融資を受ける際などにも参照されることがあるため、あまり怪しまれない無難な表現にしておく手もあります。扶養内かどうかについては、税法上は所得48万円以下なら夫の配偶者控除対象となります。

また社会保険の扶養は年収130万円未満(自治体国保なら180万円未満)が目安です。これら扶養判定は確定申告の職業欄とは無関係なので、正しく所得を申告した上で各種判定がなされます。

Q5. 確定申告をしないとどうなりますか?

A. 所得税の確定申告義務があるのに申告しないと、いずれ税務署から指摘を受け「無申告加算税」「延滞税」などのペナルティが科されます。無申告加算税は本来の税額の15%(50万円超部分は20%)が上乗せされます。

延滞税は遅れた日数に応じ年7.3%~14.6%の利息として課されます。悪質だと重加算税(35~40%)も追加です。税務署は過去5年(悪質なら7年)までさかのぼって追及してきます。「バレなきゃいいや」は通用しません。

万一申告が遅れてしまったら、調査が入る前に自主申告すれば加算税5%で済む救済措置もあります。とにかく収入があれば期限内申告を忘れずに行いましょう。

札幌でチャットレディ活動を支援する制度や相談先

札幌でチャットレディとして働く際に活用できる支援制度や相談窓口も押さえておきましょう。税金面に限らず、仕事全般のサポートも含め地域に目を向けてみると心強いですよ。

【税務署の無料相談】札幌国税局および各税務署では、税金に関する無料相談を随時受け付けています。匿名相談も可能で、確定申告時期でなくても気軽に問い合わせできます。特に確定申告シーズン(2~3月)は札幌市内の区民センター等に臨時の確定申告会場が設けられ、税務署職員や税理士会スタッフが申告のお手伝いをしてくれます。初めての申告で不安な方はこれを利用するのも手です。

【チャットレディ事務所のサポート制度】前述のとおり、大手プロダクションでは税務相談のサポート制度があるところもあります。札幌のチャットレディ事務所は女性スタッフも多く「なんでも気軽に相談してね♪」という雰囲気のお店が少なくありません。税金のことも遠慮なく相談してみましょう。

【創業支援・女性向け支援】チャットレディは特殊な業態ですが、一人の女性が自分で稼ぐという意味では立派な起業・就業です。札幌市や北海道では、起業する人への創業支援融資や補助金の制度もあります。もっとも風俗営業的な職種だと公的補助は難しいかもしれませんが、女性の働き方相談など一般的な窓口は利用できます。札幌市役所や北海道庁には「女性のチャレンジ相談」「働き方改革相談」等がありますので、必要に応じて問い合わせてみましょう。

【確定申告書作成会場(札幌会場)】毎年2月中旬~3月15日頃まで、札幌市内(例年は札幌市税理士会館など)に大規模な申告相談会場が設置されます。そこに行けば税務署OBや税理士のアドバイスを受けながらその場で申告書を作成・提出できます。初めての確定申告ならこうした“一日税務署”的な会場を活用するのも安心です。混雑するので余裕を持って行きましょう。

【同業者コミュニティ】札幌にはチャットレディ同士の情報交換コミュニティも存在しているようです(オンライン上のSNSグループなど)。そこで先輩から税金・確定申告の経験談を教わることもできるかもしれません。ただし内容の真偽は自分でも確認してくださいね。

札幌は地方都市とはいえ、チャットレディ求人も多く業界が活発な地域です。各事務所も女性が安心して働けるよう様々なサポートを打ち出しています。

「税金なんてわからない…」と一人で抱え込まず、ぜひ周囲のサポートや制度をフル活用してください。その方が長く安定してお仕事を続けられるはずです。

以上、札幌のチャットレディ向けに税金・確定申告・節税のポイントを網羅してご紹介しました。税金の話は最初とっつきにくいですが、仕組みが分かれば意外とシンプルです。

個人事業主としての自覚を持って、計画的にお金を管理すれば怖いものなし。ぜひ本記事を参考に、しっかり稼いで賢く節税し、チャットレディというお仕事を安心・安全に楽しんでください!

ちょこ札幌の事務所スタッフの中には、チャットレディ経験者も多数在籍していますので、何か分からない事や不安な事があれば、何でも気軽に相談してくださいね♪

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