「テーマ」を引き出す会話法♪
相手が切った話を続けない♪
「○○のお店行きましたか」と聞いて、「1回行ったことがある」と答える。
すると、「どう?」と聞く人がいます。
この質問が魅力的ではありません。
マナーの問題ではありません。
その人の言葉が理解できていないのです。
「1回行ったことがある」ということは、「1回しか行っていない」ということです。
それに対して「どう?」と質問する。
それは「この人は悪口を聞きたいんだな」ということがわかります。
おいしいお店なら、「○○へ行ったことがありますか」と聞かれたとき。
「1回しか行ってないんだけど、すごいおいしかったよ」と言います。「1回行ったことがあります」でとめていることがわからないのです。
「その話は、ここから先を言っても悪口になるからやめておきましょう」。
このようなニュアンスを聞き取れていません。そういう人はふだん悪いところの話を延々する人だと思われがちです。
相手が話を切ったことに気づけないのです。
ボウリングやゴルフは、毎日1回戦、2回戦、3回戦と勝ち進んでいく試合があります。
2、3回戦の時に、ギャラリーのほうで選手の人に「どうでした?」と聞くのはおかしいです。
負けたから引き揚げたのです。
勝っているなら試合をしています。
そういう時に、ギャラリーで会って「どうでした?」と聞く感性がおかしいです。
「どう?」というのは、実は気づき力のあるセリフではありません。
これは鈍い人の会話です。
テストの結果でもなんでも、よかった人は自分から話します。それを聞いてあげればいいのです。
相手が話さないなら、その話題を振ったり、引っぱらないことです。「この間、○○に行ったらこれがすごくおいしかったんですよ」という話題。
それを自分から振ればいいのです。
そうすると、「おいしかったもの」というテーマになります。
「私はこの間○○へ行った。ひどかった」というテーマで展開していきがちです。
「○○のパスタはひどかった」という話題を振られたとします。
「パスタは○○がいいですよ。私のお気に入りはあれ」と言い方に変えます。
面白かったもの、おいしかったもの、楽しかったものを繰り返していけばいいのです。
自分が「この間、映画の○○を見たら面白かった」と言います。
すると「私は○○の映画が面白かったですね」と向こうからも出てきます。「最近何か面白い映画を見ましたか?」という質問は会話のきっかけになります。
しかし、それは魅力的ではないマナーです。「○○はどう?」という質問ではなく、「私は○○がよかった」。
「○○が面白かった」と言えば、相手からもそういう話が出てきます。
人に感想を聞くなら、自分の意見をまず言うことです。
自分の意見を言わないで、相手から聞こうとしても出てきません。
会話の流れの空気を読み取ることが大切です。
その場の状況で、言葉ひとつでも相手の受け取り方も変わります。
かと言って、あまり神経質になることもありません。
そこに捉われてしまったなら、会話もぎこちなくなるかもしれません。
こういう会話のマナーもあるということを知っておくこともよいのではないでしょうか♪