事業所得、給与所得、雑所得・・・色々あるけど、チャットレディはどれに当たるのか?
こんにちは!ちょこ札幌事務所スタッフです。
チャットレディのお仕事を専業で行っているのでしたら、もちろん確定申告をする必要があります。また、チャットレディのお仕事を副業として行っている場合でも、確定申告が必要になるケースがあります。実を言うと、チャットレディさんの場合、元々得ることができる報酬が高いことも影響して、確定申告が必要になる場合が殆どです。
このブログでも、過去に何度か確定申告について取り上げていますが、チャットレディが確定申告をするにあたって、「結局チャットレディの所得は、どれにあたるの?」といった切実な疑問をお持ちの方に向けて、チャットレディならではの確定申告の注意点などを、簡単にご紹介させて頂きたいと思います。
チャットレディの確定申告について
所得があれば、納税をしなくてはいけません。そしてこれは、チャットレディというお仕事の場合でも同様です。納税は国民の義務であり、私たちは納税をすることによって、様々な公共サービスを享受することができるのです。
チャットレディのお仕事で得た収入は、税務上、事業所得又は雑所得として課税対象となります。
所得税額の計算としては、まずは収入金額から必要経費を差し引いて、所得の額を算定します。さらに、その所得から所得控除を差し引いた金額がプラスであれば、それに税率を掛けて所得税額を算定します。この計算でマイナスになる場合は、確定申告する必要はありません。
「所得」=「収入金額」-「必要経費」
「税額」=(「所得」-「所得控除」)× 税率
チャットレディの収入は雑所得と事業所得?給与所得?
チャットレディは個人事業主なので、給与所得ではありません。一般企業の会社員やアルバイトは、雇用契約を結んで給与を受け取ります。これを給与所得と言いますが、チャットレディの場合は、給与所得とは異なります。
チャットレディの場合は報酬という形で、様々な税金が差し引かれる前のお金が手元に入ってきます。チャットレディ一人一人が個人事業主になり、ライブチャットサイトの業務を請け負っている人が、チャットレディにあたります。プロダクションによって違いはあると思いますが、基本は完全歩合制のため、殆どが個人事業主ということになります。
ちなみに所得とは、報酬から経費を差し引いた金額のことを言います。この所得には、大きく分けて種類に分類されます。
・利子所得
・配当所得
・不動産所得
・事業所得
・給与所得
・退職所得
・山林所得
・譲渡所得
・一時所得
・雑所得
この中で、チャットレディの収入は、事業所得に当てはまります。
事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業から生ずる所得のことを意味します。ただ、不動産の貸付けや山林の譲渡による所得は、原則として不動産所得や山林所得になります。もちろん雑所得でも申告することはできますが、雑所得だと青色申告することができないので、税金を支払う上でのメリットを得ることができないため、事業所得にすることがおススメです。
雑所得と事業所得の違い ~副業でチャットレディをしている時はどうすればいいの?~
事業所得と雑所得の違いは、実は曖昧です。
雑所得とは、公的年金や非営業用貸金の利子、そして副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など)のような所得が当て嵌まります。
控除でメリットを得るために事業所得にするには、継続性(継続した期間で安定した収入が得られるか)、反復性(事業と呼ぶに相当な時間を費やしているか)、事業性(一般的に職業として認知されているか)などといったことが判断材料になります。
副業としてチャットレディをしていて、確定申告をする場合の所得は、事業所得でも雑所得のどちらでも申告することができます。しかし、雑所得で申告する場合、青色申告ができないというデメリットがあるので、事業所得で申告することがおススメです。青色申告にしただけで、無条件に10万円の控除を受けられます。
さらに、複式簿記を使用して貸借対照表という書類を作れば、青色申告特別控除で65万円の控除が受けられます。ただ、青色申告をするには、開業届と青色申告承認申請書を期限までに税務署に提出する必要があります。
いかがでしたか?今回はチャットレディの確定申告する際にどの所得にあたるのかということについて、ご紹介させて頂きました。この記事によって、皆さまのチャットレディの所得についての理解が深まったら、さらに確定申告を行うきっかけになれば、とても嬉しく思います。
ちょこ札幌の事務所スタッフの中には、チャットレディ経験者も多数在籍していますので、何か分からない事や不安な事があれば、何でも気軽に相談して下さいね♪